宮古島「こうむら眼科」院長のブログ

こうむら眼科院長、幸村百理男(こうむら もりお)のブログです。ホームページ→https://www.kohmura-ganka.com

宮古島旅行中に当院で白内障手術が受けられます

表題をみて、あえて旅先で手術を受けるの? と思われた方も少なくないでしょう。たとえば旅先で盲腸になれば、現地の病院で手術を受けざるをえません。しかし予定手術を敢えて旅先で受けようと考える人は、やはり稀ではないでしょうか。

しかし、宮古島にある当院で白内障手術を受けることには多くのメリットがあるのです。実際、今まで多くの方が宮古島での白内障手術を選択され、当院で手術を受けて良かったと語ってくれます。例えば次のような方々です。

宮古島に帰省中に手術を受けられた若年性白内障の方(学生の方)

宮古島と本土の両方に家があり、宮古島滞在中に当院で手術を受けられた方

youtubeにアップされた私の動画を観てくださり、短期滞在中に当院で手術を受けられた方

• 近所で受ける利便性よりも、遠方でも確実性のある当院を選択された方

• 術後の療養を離島ののんびりした空気の中で過ごしたい方

• 術後に得られるクリアな視界で、宮古島の美しい景色を観たいと考える方

当院の白内障手術のレベルはトップレベルであると自負しています。手術時間が短いのはもちろん(5分〜8分程度)ですが、合併症を起こす確率がきわめて低くなっています。例えば白内障手術のもっとも一般的な合併症として破嚢(はのう)と呼ばれるものがあります。これは水晶体を包む袋が破れてしまう病態で、一般的には二百件に一件程度の確率で起きると言われ、難症例を含めればその比率はさらに高くなります。しかし当院では、多くの難症例をこなしているにもかかわらず、破嚢する割合が二千例に一例程度と極端に低くなっています。その数少ない破嚢した例も、元から袋が弱っているような進行した白内障例でした。

では、なぜこのような高いレベルの手術が宮古島で可能になったのでしょうか? これは宮古島沖縄本島から二百キロも離れた島であることと深く関係しています。このような離島では内地のように難症例の手術を大学病院などの基幹病院に依頼することは容易ではなく、必然的に難症例の手術も多くこなすようになります。症例を選ばずに手術経験を重ねた結果、どのような眼にも対応できる実力を培うことが可能となったのです。

もちろん、万が一手術中に合併症が起きても(当院では二千件に一件)、しっかりと対応できます。特に旅行者の方の場合、一回の手術で確実に決着をつけないといけません。当院にはその期待に応える十分な術者の腕と、充実した設備体制が整っています。

私の母親は、旅行中に当院で治療を受けた一人です。具体的に言うと、四泊五日の滞在で片目の白内障手術を受けました。手術前日に宮古島入りし、手術を受けた三日後には本土へ帰りました。手術を受ける前は宮古島の海について特に感想を述べませんでしたが、術後二日目に宮古島の与那覇前浜へ案内したところ、こんな綺麗な海は見たことがないと驚いていました。実は彼女を与那覇前浜に案内したのは初めてではなく、当初は綺麗という言葉はなく、とにかく眩しいと訴えていました。それが突然、最高級の賛辞で与那覇前浜を称えてくれたのですから、住民としても眼科医としても、これほど嬉しいことはありません。

実際の手術の様子を知って頂くため、母親の実際の手術をyoutubeにアップしています。別の患者様の手術も許可を得た上でアップしていますので、ぜひ当院を選択するさいの参考にしてください。

https://youtu.be/L24mdRlQa5U

肉親の手術の場合、どんなに熟練した術者でも普段とは異次元のプレッシャーに襲われます。このため、自分の信頼できる他の眼科医に手術を依頼することも少なくありません。私の手術の師匠は「肉親の手術は天が科した国家試験だ」と表現していました。それくらい、普段とは全く異なる重圧感の中で手術をすることになります。

•当院での手術を希望される方は、術後に通院される予定の眼科クリニックでの紹介状が必要です。また、近隣の内科での術前検査を事前に受けて頂きます。

•まずは当院にお電話、FAX、Eメールをください。受診される眼科と内科への依頼状を郵送致します。

1 憩いの森公園

憩いの森は城辺にある広大な自然公園です。

ここの目玉は見晴らしの良い展望台と、

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珍しい鳥が生息する遊歩道、

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そして美しい芝の広がる憩いの森公園です。

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これだけ素晴らしい場所なのに、人と出会うことはまずありません。

美しい自然を独り占めできます😊

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今後はこのような穴場スポットを紹介していきたいと思います。

今年も残すところわずかとなりました

今年も残すところわずかとなりました。当院では去る22日に忘年会が行われ、日頃お世話になっている多くの関係者の方々にご参加頂きました。会食に、余興にと、大いに盛り上がる会となりました。

今年も長いようで短い、しかし個々の出来事を思い起こすと、やはり長い一年間であったように思います。時には苦難に見舞われることありましたが、そのたびに「患者様の眼を良くする」という一つの目標に向かって一致団結できたように思います。患者様、多くの関係者の方々から頂いた御声援が何よりの励ましとなったことは言うまでもありません。

一年間、本当にありがとうございました。来年もこうむら眼科をよろしくお願いします。f:id:kohmura_gannka:20171229192550j:plain

「こうむら眼科」になりました

本年度四月一日をもちまして、旧砂川眼科医院院長に就任してから二周年を迎えることができました。一重に皆様の御理解と御支援のお蔭です。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

さて、この二周年を節目に、旧砂川眼科医院は「こうむら眼科」へと改名致しました。新しい名前の下でも初心を忘れることなく、皆様の眼の健康維持に貢献できるよう努めて参ります。

今回の改名を機にロゴマークも一新しました。不安を抱えた患者様が少しでも安心できるようなイラストを目指しました。デザインを担当してくださった甘味うさこさんは、駆け出しのデザイナーでありながら、確かな実力を感じさせる方です。この場を借りてお礼申し上げます。

今後とも、どうか暖かく見守って頂けますと幸いです。よろしくお願いします。

最後に、新年度が皆様にとって素晴らしい一年となりますように、心より祈念致しております。
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白内障について①

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白内障はとてもありふれた病気です。眼科を受診して、白内障があると指摘された人は少なくないはずです。それもそのはずで、白内障とは白髪やシミのような老化現象のひとつにすぎません。八十歳以上の方のほぼ百パーセントが白内障と診断される由縁です。

白内障とは、眼球内の水晶体と呼ばれるレンズが濁る病気です(図の矢印)。加齢とともに皮膚が透明性を失うのと同様に、水晶体も徐々に色付いてきます。赤ん坊の水晶体は純水をオブラートで包んだように透明ですが、三十歳頃から徐々に緑黄色を帯びてきて、加齢と共に着色が強くなります。眼科医であれば、水晶体をみて年齢を推測できるほど、はっきりした変化です。これは歳をとると皮膚の透明性が失われ、シワができる現象と似ています。

白内障とは、ベースとなる上記の変化とは異質の濁りが水晶体に加わった状態をさします。皮膚に例えるとシミです。歳をとれば誰でもシワが出ますが、シミの出方には個人差があります(しかしいずれは出ます)。シミは見た目の問題ですが、水晶体に生じたシミは視力障害の原因となります。そうなると治療が必要となります。

白内障の治療の基本は手術です。目薬もありますが、これは進行を少し抑制する程度です。シミ予防の化粧水程度の役割だと考えてください。もっとも、つけ心地がよいため、希望される患者さんは多いです。

当院での白内障手術は局所麻酔で10分前後、日帰りとなります。成熟白内障や褐色白内障など、難しい症例を含めたほぼ全症例に対応しております。成功率は99%以上で、とても安全な手術と言えます。当院で私が執刀した症例は1400件余りになりますが、現時点で深刻な合併症は起きていません。むしろ重症の方ほど視力改善が顕著のため、喜ばれることが多いです。

多くの人が仕事への影響を懸念されますが、埃っぽい作業場や海に潜る場合などを除いて、差し支えはありません。デスクワークであれば翌日から可能です。建築現場、漁業や農業などは患者さんの状況に応じて、よく相談してから開始時期を決めます(通常は一週間程度です)。

最新鋭の白内障手術機器を導入します


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(上がセンチュリオン、下がコンステレーション)

当院では、平成29年1月より最新鋭の白内障手術マシンであるセンチュリオンを導入します。濁った水晶体(目の中にあるレンズ)を砕くさいに使用するマシンで、従来のマシンよりも安定性に優れています。沖縄県では四番目の導入となります。

現在使用している「コンステレーション」も最新といえる機器ですが、こちらが硝子体手術という手術を得意としているのに対して、センチュリオン白内障手術に特化しています。

この二つを揃えるのは非常に贅沢なことで、日本全体でも両方備えているクリニックは珍しいです。しかし、特に離島においては、機械が故障したさいのバックアップに対して万全を期すべきと考え、導入を決定しました。

 

「離島だから仕方ない」という言葉が私は好きではありません(残念ながら、離島で医療をしていると、よく耳にする言葉です)。そうでなく「離島だからこそやる」と考えるのが当院の方針です。センチュリオンは、その方針を支える新たな大黒柱となってくれると期待しています。

今年も一年間ありがとうございました

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砂川眼科は29日が仕事納めとなります。今年も無事に乗り越えられたのは、ひとえに皆さまの御支援のお陰です。

継承して二年の節目となる来年四月には「こうむら眼科」への名称変更を予定しています。新しい名称の下でも、スタッフ一同、皆様の目の健康維持に貢献できるよう、これまで以上に精進して参る所存でございます。


来年もどうか砂川眼科をよろしくお願いします。